ニュース系ウェブログを目指しています。テーマを「国際情勢」としつつ、世の中のいろんな時事問題で自分の思った事を書いていこうと思ってます。リンクはフリーです。


by winger1011
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対中国 日本一見弱腰対応 実は・・・・

ガス田の共同開発、中国提案に応じる方針

政府は東シナ海の天然ガス田開発問題で、中国が提案する共同開発の協議に応じる方針を固めた。

 対象海域は東シナ海全体とすることを条件とする。これまでは、中国に一方的な開発を中止させることを優先させてきたが、中国側が応じず、こう着状態に陥っているため、事態を打開する狙いがある。
                         ~中略~

 東シナ海では、中国側は自国の大陸棚が沖縄の西側の「沖縄トラフ(海底の溝)」まで延びていると主張し、日本が主張する日中中間線を認めていない。このため、日本政府としては、境界画定を棚上げして、暫定措置としてガス田共同開発の可能性を探る方針だ。

 ただ、具体的な海域をどこに設定するか、利益の分配比率をどう定めるかなど調整の難航も予想される。政府内には、中国側が想定する共同開発は、「中間線から沖縄トラフまでの日本側海域だけではないか」との警戒感も根強い。

 このため、中国との話し合いが決裂する恐れもあるため、日本側地点で民間開発業者に試掘権を与える手続きは予定通り進める方針だ。



「反省とおわび」の歴史認識、首相演説で表明

小泉首相は22日午前(日本時間同日午後)、アジア・アフリカ会議(バンドン会議)首脳会議で演説し、先の大戦をめぐる「痛切なる反省と心からのおわびの気持ち」を表明するとともに、日本は今後とも軍事大国にはならないとの決意を強調した。

 また、防災・災害復興対策支援の拡充や、アフリカ向けの政府開発援助(ODA)の倍増などを柱としたアジア・アフリカ支援策を明らかにした。

 日本の首相が、主要国際会議の演説で、こうした歴史認識に言及するのは初めて。今回の小泉首相の演説内容は、1995年の村山首相談話の表現をそのまま踏襲したもので、「我が国は、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」と過去の歴史を率直に認めた。



 この記事だけを読むと、今回の日中関係悪化でまたまた日本が、弱腰外交・腰砕け外交・媚中外交が始ったか!!と思うかもしれません。私もこの記事を読んだ当初は「何い?また媚中外交が始ったか??」と思いましたが、下の記事と合わせてよく読んでみると政府もなかなか考えているのでは??と推測できる面白いニュースですよ。

ガス田開発で注目すべき点は3つです。

 ①対象海域は東シナ海全体とすることを条件とする。
 ②境界画定を棚上げして、暫定措置としてガス田共同開発の可能性を探る方針だ。
 ③日本側地点で民間開発業者に試掘権を与える手続きは予定通り進める方針だ。

日中の係争地域だけでなく、東シナ海全体を対象にできるなら日本にとって大きなメリットになります。で「境界画定を棚上げして、暫定措置としてガス田共同開発の可能性を探る方針」というのは、外務省がこの問題から外された事を意味します。この問題は、あの中川昭一氏が大臣を務める産経省が主導する事になります。で、交渉決裂時の保険として「民間開発業者に試掘権を与える手続きは予定通り進める」のです。つまり日本にとっても結構、利点のあるおいしい条件でならば応じるという事でしょう。しかも、

①日本の首相が、主要国際会議の演説で、初めて、歴史問題で「反省とおわび」の歴史認識」を示した

②ガス田問題で、中国に譲歩する姿勢を見せた。

この2点で中国より先に、(ここ重要です)譲歩する姿勢を見せた事は、対中外交で日本が主導権を握れる事を意味します。一方、

北京、上海はデモ情報なし 駐中国大使 (共同通信)

阿南惟茂・駐中国大使は22日、北京、上海で今週末に再び大規模な反日デモが起きる可能性について「中国公安省、外務省と情報交換したが、積極的にデモを呼び掛けているとの情報はない」との見通しを示した。

 ただ「香港、深センで動きがあるとの(未確認)情報がある」と指摘。「広い中国のどこかで何かが起きる可能性は排除できない」として、邦人の安全対策の観点から引き続き情報収集に全力を挙げる考えを強調した。

 また、反日デモで被害を受けた日本関連施設の補償問題では「(中国に)責任があれば、謝罪した上で損害賠償することになる」と指摘。中国側が謝罪せずに補償だけ応じる姿勢を示したとしても、日本政府としては受け入れ難いとの意向を示唆した。



このニュースで日本の阿南惟茂・駐中国大使は、

「中国側が謝罪せずに補償だけ応じる姿勢を示したとしても、日本政府としては受け入れ難いとの意向を示唆」

という事を言っています。つまり、「こっちはこれだけ譲歩したんだ。!!おまえも誠意を見せろ!!」と中国に言っているわけです。ただでさえ、反日暴動の一連の傲慢な対応で、中国は「野蛮で傲慢な国」というイメージを世界に持たれてしまいました。ここまでされて譲歩しなければ、「中国は誠意が通用しない国」と思われて、世界から孤立する上、米国を始め、各国は中国に対し強硬姿勢に出るでしょう。だって、何言ったって譲歩しないんだから。笑
で、謝れば、国内の民衆がだまっていません。中国政府の意思がニュースとして伝わってこないのも、ここらへんを考えて頭を悩ませているのでは??と思っています。つまり追い詰められているという事です。

で、日本政府は、中国に対してインドを巻き込んで牽制しています。

インド洋天然ガス、日印共同開発へ 中国牽制の狙いも


日本とインド両政府は二十一日、インド洋のアンダマン諸島付近で、海底の天然ガスを共同開発するための具体的検討に着手した。97%を海外からの輸入に頼る天然ガスの輸入先を多角化して安定供給を確保するねらいのほか、インドとの経済関係強化で中国を牽制(けんせい)する「戦略的な重要性」(経済産業省筋)もある。小泉純一郎首相も強い関心を示しており、二十九日に訪印した際、シン首相との会談で共同開発に言及する。
 天然ガスの共同開発については、自民党の安倍晋三幹事長代理らが今年三月、訪印してシン首相と会談した際、シン首相から「アンダマン諸島は有望だ」と協力を提案された。
 アンダマン諸島は、マラッカ海峡の西方にあり、日本のタンカーなどが航路としているシーレーン上で、安全保障上も重要な海域となっている。
 その一方、インドは今月、訪印した中国の温家宝首相ともエネルギー分野での協力で合意している。政府はこうした状況を検討した結果、資源供給源の確保で中国に比べ遅れている-と判断、インド当局と共同開発する方向で折衝を始めた。
 実現すれば、民間主導で共同開発・採鉱を実施し、天然ガスは液化処理した上で日本へタンカーで輸送し、インドへはパイプラインで供給することが想定される。
 天然ガスは、都市ガスや火力発電に利用され、主な輸入先はインドネシア、マレーシア、豪州、ブルネイなど。「インドとの共同開発でより確実な供給が期待できる」(政府関係者)という。具体的な契約や鉱区設定、民間事業者の選定などの手続きをめぐる両国の協議は、小泉首相の帰国後に本格化させる。
 ともに人口が十億人を超える中印両国はエネルギー資源の確保を最優先課題とし、最近急速に関係を強化している。
 ただ、「インドは本心では中国を信用していない。インドにとっても日本との共同開発推進には中国への対抗上メリットがあるはずだ」(自民党幹部)との分析もある。中国はシーレーン上のミャンマー領・ココ島に、中国軍が管理する通信施設を設置したとの情報もあり、こうした動きを牽制するねらいもあるとみられる。



 ここ最近、中国は、4月11日に温家宝首相がインドのシン首相と経済関係や国境問題含め広範な基本合意をして関係強化に乗り出す等、インドとの関係強化を打ち出しています。これは、日・台とその背後に控える米との対決を見越して背後を固めようとする意図があると思います。

ですが、中国とインドというのは昔から仲が悪いんです。20世紀半ばよりヒマラヤの国境線を巡り対立していた歴史的背景があり、実際1960年代には武力衝突もしているんです。で、中国はインドの天敵パキスタンに対し軍事技術供与などをして支援していた過去もあります。

他方、インドも中国のチベット弾圧で亡命したダライラマ14世を受け入れるなど中国とインドは潜在的な敵対国といってよく、インドは中国を信用していません。私は仕事でインドを数回訪れた事があります。インドに行けばわかるんですが、インド人は中国人を嫌っています。向こうの取引先の人にも「中国人と間違われるな」と注意を受けました。これは、インド人が日本人に対してよく言う台詞らしいので、インドへ行って聞いた事がある人は多いと思います。

つまり、インドと中国は実は仲が悪いんです。一方、インドと日本の中は良好といってよく、先の戦争では、日本はインド独立を支援してますし、インドも東京裁判で唯一日本を弁護してくれたという歴史的背景があります。

で、日本政府は、3月に安倍氏を訪印させたりインドとの関係強化に乗り出しています。国連常任理事国入りの為とか言われてますが、このニュースを見ると明らかに中国への牽制という意味がありますね。昔から良く使われている遠交近攻政策で、中印の仲に楔を打ち込み、中国を牽制し、アジアの安定を図るという目的です。中国にとってこの日印の動きは大変なプレッシャーになると思います。まあ、過去、自分達がやってきた覇権政策のしっぺ返しがきたんですね。
周辺国への侵略(ベトナム・チベット・インド等)を繰り返してきた中国と戦後、お人よし・弱腰と馬鹿にされても決して外交に武力を使ってこなかった日本の信用度の違いです。

 結論を言うと、今日の一連の日本政府の外交は、腰砕け・弱腰・売国奴に見える。ですが、客観的に一歩下がってよく考えて見ると、日本もなかなかしたたかに動いています。単純に「中国に負けた」と思うのは早計だと思います。

無論、日本政府には、今までの前科がありますから、安心は出来ません。これからの外交展開を注目していきましょう。
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by winger1011 | 2005-04-22 21:27 | 中国